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2006/01/17

セッション登場(鹿島日記-15)

 今回は、2002年9月20日から26日に掛けて、私的には14か月ぶり、つまり同時多発テロ以降初めてアメリカ合衆国の地に行って来た時の話。ボクは毎年、フロリダで行われている「リーガルボート」というボートメーカーのディーラー&ジャーナリストミーティングに参加している。ブログでは詳しい紀行リポートは書かないけれど、ウェイクボード絡みのネタを2回に分けてお届けする。まずはリーガルというボートメーカーだけど、ディズニーランドで有名なフロリダ州オーランドに本拠地を持つメーカー。19〜40フィート前後のレジャー用のクルーザーを作っている。今回はそのメーカーが初めて発売したトーイング専用艇(ウェイクボード用のボートのこと)のお話だ。

 リーガルの輸入元から送られてきた2003年ニューモデルラインアップのリスト。その最下段に「セッション22Xi」という見なれないモデルの名前があった。何だろうな〜と思っていたが、じつは現地に行くまで何か分からなかった。20日の初日の説明会でやっと私もトーイングボートだと理解した(遅い)。おぉ素晴らしい。ん?でもエンジンが後ろに乗っているぞ(ふつうトーイングボートは船体の真ん中にエンジンがあり1本のシャフトでプロペラを回している)。インアウト(船体後部にエンジン本体があり、推進器が後部に飛び出しているタイプ)か〜と思いきや、Vドライブ船でした(最近はVドライブ仕様はポピュラーになってる。VドライブとはシャフトがV字に折れ曲がっている)。この手の大手レジャーボートメーカーでは初めてじゃないの?こんな本格的な専用艇。帰国後、シーレイにもあるよとの井上先生の一言で鹿島にあるスキーレイ(大学の水上スキー部が使ってます)を思い出す。だから久々の大手レジャーボートメーカーによる専用艇の登場。

 このボートを造ったのはもちろんリーガル社だけど、その企画立案に深く携わったのはアンディ・ハンセンさんという方。米国でもかなり著名なインストラクターの方で、これまでに数千人のウェイクボーダーを教えたことのあるという、その道の第一人者らしい……。彼は私を見て「お前は日本人か、ならズッキー知ってるか?」と声をかけてくれた。「はい、もちろん鈴木"ズッキー"利光プロのことは存じておりますぅ〜。」と怪しい英語で答えた(ホントはアイ・ノウとしか云ってない)。で、このハンセンさんが云うには、セッション22Xiはマスタークラフトよりも、コレクトクラフトよりも、マリブよりも、でかい良い波立つよ!とのこと。米国の主要トーイングビルダー上位3ブランドを向こうに回してのこの自信。「ホントかよ〜」と思いつつボートをじろじろと眺める。

 つくりはさすがはクルーザーメーカーが作っただけはあるという凝りようである。個人的に気に入ったのが音響効果。サラウンドシステムで、ボートの上にいると立体的な音楽が流れるのだ。ただし滑っている時はほとんど聞こえないのが残念だけど。あと面白いのが液晶モニターとDVDシステムがついてること。日の光の下では見にくいんだけど休み時間に弁当を食べながらボートの上でのんびりってのは素晴らしいアイディア。ちなみにデモンストレーションでは戦争映画が流れていたが、サラウンドで聞く銃撃戦はかなりリアルだった。

 セッションについて確実に云えることはレジャーボートメーカーらしい細やかさが全体に溢れていて、仕上げが実に美しい点、さらにボートの構造がしっかりしている点、このあたりはリーガルならではだ。なおセッションは翌2003年、リーガル社から独立(子会社)し、現在に至っている。と思っていたが、本日(2006年1月17日)、リーガル及びセッションの日本の輸入元の事務所を訪れて雑談をしていたら、どうやら完全に別会社になったらしい。工場も別々……。
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これがセッションX21iの初期型モデル。
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セッションの操縦席。
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船首のシート。
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後部。中央の四角い箱は液晶モニター。
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セッションのエンジンルーム。
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船体後部のスイムプラットフォーム。
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プラットフォームの上のベロはウェイクボードを履く時に引っ掛かってとても便利!

ちょっと、今回はいつもよりもさらにマニアックにアプローチしてみました。

(「鹿島日記」は月刊オーシャンライフ誌に2002年頃、断続的に連載した筆者の記事を元に、加筆訂正を加えてブログ用に再編集したものです。)

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