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2011/07/20

偉大なる笑顔-2-

 女子ワールドカップ決勝、続き。

 正直、あの失点で、試合的には終わったなぁ〜、と思ってしまったが、選手たちはそんなつもりはまったくなかったようだ。117分、左サイドからのコーナーキックのチャンスにニアポストに流れた澤が右足のアウトサイドでコースを変えてゴールを決める。土壇場の同点ゴール。非常に興奮した。延長後半終了間際にゴール前のプレーでワンバックへのタックルでCB岩清水が一発レッド。「えっ?」と思ったがリプレイを見ると、確かにボールに行っていないのでレッドも仕方ないかな……。審判のジャッジはなかなか良かったと思う。同点のままPKへ。

 勝因は佐々木監督のベンチワークにあったのかも知れない。これだけの規模の大会の決勝で、しかも運命のPK戦の直前に、チーム全員とスタッフ全員とが「笑顔」を見せているのを、今まで見たことが無かった。卑近な例で申し訳ないが、高校生活最後の公式戦でPKを外してしまい、それが直接の敗因となった身としては、どんなPK戦も見るのが厭なのだ……。PKなんて普通は緊張で顔が強ばるはず。それなのになんで笑顔なんだろう。佐々木監督の満面の笑みと、彼女たちの笑顔、スタッフたちの笑顔を、テレビの画面の向こうに見た瞬間、このPKは勝てる、と強く思った。そして結果はご存知の通り。

 試合内容では間違いなくアメリカが勝っていた、しかしPK戦を含め精神的な面で日本が勝っていたのが勝因のように思う。澤の同点ゴールを見て、少し「イスタンブールの……」を思い出した。守備的なミッドフィルダーでありながら大会得点王に輝いた澤穂希(さわ・ほまれ)はまさに日本の誉(ほまれ)。

 イスタンブールの……、ミランのファンにとっては「悲劇」、コップにとっては「奇跡」と呼ばれる2005年5月のCL決勝。0-3の劣勢を跳ね除けたレッズがPK戦の末にヨーロッパチャンピオンとなったが、ちょっとあの試合を思い出した。0-3ほどの劣勢ではなかったが、内容的にはそれくらい日本は劣勢だった。それを跳ね除けたのは精神力だと思う。その原動力となったのはキャプテンがチームを鼓舞する姿。日本代表のダイナモ、澤と、レッズのダイナモ、ジェラードMBEがちょっとだけ被った。なんて言ったらレッズファンには怒られるかも知れないが……。

 ちなみに当時のリバプールを率いていたベニテス監督は、PK戦ではピッチサイドに座り込んで頭あを抱えて見ていなかった……。一方、佐々木監督の笑顔。あれはまさに偉大なる笑顔と呼ぶに相応しい。

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