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2011/11/05

夢物語

ぼくは、公園にある横に長いベンチの右寄りに座っていた。その左隣には知人の女性が座っている。

その女性が、ぼくにお茶を淹れてくれた。透明なプラスチックコップに入ったお茶はちょうど半分位しかなかった。しかも出涸らしのようで薄い。もう少し淹れようと、茶葉を変えて急須にお湯を注ぐ。そこに別の女性が現れた。

しばらく三人で話していたが、後から来た女性がお茶を注ぎ足してくれた。今度はだいぶ濃くなってしまったらしい。しかし不思議なことに先に入れた薄めのお茶と、後から入れた濃いめのお茶が分離している。しかも止せばいいのに表面張力ギリギリに熱いお茶を注いでくれた。

ぼくは、濃いお茶と薄いお茶が分離した姿を、左に座っている女性によく見せようと思った。そしてコップを持ち上げようとした。その瞬間ベンチが揺れ始めた。表面張力ギリギリに注がれたコップである。揺れに耐えられず、チャプチャプと溢れる。指に熱いお茶が触れて火傷しそうだ。

コップを辛うじて抑えながら、ふと左を見ると、最初の女性が平静な顔をしてベンチを揺らしているでは無いか! ちょっと、ヤメテ! とぼくが言ってもいっこうに止める気配がない。

慌てて立ち上がろうとしたが、なぜか足が強張って立てない。ホントに指先が熱い。しかし揺れは止まらない。遂にぼくは堪えきれずに怒鳴った。

熱い‼

その怒鳴り声で目が覚めた。

揺れはまだ続いている。ちょうど新幹線が名古屋に近づいて減速し、シートが揺れ出したのだ。もちろん手にお茶の入ったコップはない。手持ち無沙汰気味に、熱かったはずの指先を眺めた。当然火傷の後もない。周りの人たちは、驚いて目を見張っていたが、やがて寝言だと気付いたようで、笑いを堪えている。

ぼく自身、噴き出しそうな上に恥ずかしい。おそらくいちばん驚いたであろう隣りの席の人に、スミマセンと小声でつぶやき、後は寝た振り。が、すっかり目がさめてしまった。

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