カテゴリー「勝手に『footballista』」の記事

2009/07/24

ベロンだ!

 全然、見てなかったが、リベルタドーレス杯はエストゥディアンテスがクルゼイロを破って優勝を果たしたそうだ。今週号(サッカーのストーブリーグ……暑……中は隔週発行)の『footballista』(No.128)の特集は、ラテン特集でリベルタドーレス杯の決勝のお話がトップに来ていた。

 表紙は赤白の縦じまの選手たちが喜んでるシーン。一瞬、アトレチコか?と思ったが、何か違う。良く見ると左に写っている坊主頭の濃いまゆ毛はファン・セバスティアン・ベロンじゃないか!おぉ、懐かしい。イングランドでは今一つだったが、彼のヨーロッパでの活躍は素晴らしかった。今では古巣のエストゥディアンテスに戻ってキャプテンとしてリベルタドーレス杯戴冠に貢献したそうだ。ベロンの父もエストゥディアンテスでリベルタドーレス杯を獲得しており、親子で制覇したことになる。

 ってことはトヨタカップじゃないや、クラブワールドカップにはベロンが出るんだ!ん?今年は中東でやるんだっけ(笑)。日本で見られないじゃん……。

 で、今週号も面白かったのが木村編集長の巻頭コラム。今号のタイトルは「ラテンはセクシーである」という記事(タイトルが良い……!)。「男社会」スペインのサッカー報道の現場で活躍する美人レポーターのマリーナさんの話だった。「女であることを武器」を使うスペイン女性のしたたかさを紹介し、「『見たい』に堂々と『見せつける』」というスペインの文化?を「ラテンらいくて好きだ」と結ぶ。

 これを読んで思いだしたのは最近、ネットで見かけた日本の美人記者の記事。スペインと日本の違いを如実に感じた。そんなに固いこと言うなよってこちらの著者には言いたくなる(笑)。

 ま、ある意味、日本にもスペインにも共通しているのは根底にある女性蔑視なのかもしれないが……。現実の女性はそれを逆手に取っている、のかもしれない。

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2009/04/14

スポニチ最低

 明日4月15日はヒルズボロの悲劇からちょうど20年経つ。

 その前日、日本時間では明日の未明にチャンピオンズリーグ準々決勝第2レグ、リバプール対チェルシー戦がスタンフォードブリッジで行われる。リバプールが望んでいた通り15日の開催は避けられた。第1レグでまさかの1-3。レッズはどうなってしまうの?と思ったが、前節のリーグ戦ではボルトンでもチェルシーから3点取った。だからぜひとも勝ち抜けて欲しい。

 ヒルズボロ20周年と今度の試合についての報道もいろいろある。AFPBBの「トーレス チェルシー戦の勝利でヒルズボロの悲劇の追悼を望む」という記事は、トーレスの「遺族と亡くなった96人のために挑戦しなければならない」で締める。前節のリーグ戦のローバーズ戦でもレッズイレブンは喪章をつけていたが、今回もそうなのだろうか?それにしても酷いのがスポニチの記事「ジェラード強行出場でミラクル起こす!」だ。「……試合翌日に96人の死者を出した「ヒルズボロの悲劇」から20年の式典を迎え、決死の覚悟で逆転を狙う」とある。いくら何でも「決死」なんて表現は使っちゃいけないんじゃない? 実際に96人もの死者を出したのだから……。あまりにも配慮に欠ける記事だ。

 そういえば先週の『footballista』では、巻頭コラムなど数ヶ所で、ヒルズボロを取り上げていた。木村編集長のコラムでも昨今スペインでは黙とうの最中に悲しい音楽を流すというありえない演出をしているそうだ。あるがままに受け止めるべき悲しみを、お涙頂戴的に演出する姿勢を批判していた。が、スポニチのそれはまさしく悲しみの演出。しかも決死だなんて。本当に最低な記事だ。

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2008/12/18

勝手に『footballista』〜えぇ、、、値上げぇ〜

 月刊誌で1200円は高いと思う。私の作っている雑誌はまさしくそのお値段。富裕層向けと日ごろから言ってるので、良しとしよう(笑)。でもねサッカー雑誌ではどうだろう。1月半ばから『footballista』が280円から300円に値上げされるらしい。それって月刊誌の1200円とほぼいっしょになる計算だ。それでもボクは買うんだろうけどね。確か去年10月のリニューアルで250円から280円に上がったんだよね。で、その時は値上げよりも小銭が多く必要になるんで、駅の売店で買うのが面倒っていうのが感想だった。そう言う意味では今回はコイン3枚、それなら買いやすい???

 毎回面白い木村編集長の巻頭コラム。ここのところなかなか切れ味があって良かったが、今週号はこの値上げの宣言とその言い訳(笑)に半分以上費やされている。でもさ〜、今さら用紙の値上げが価格を上げる原因ってのはな〜。ならばもっと早く値上げすべきでは? 用紙の急騰はだいたい今年の春先から秋口まで。原油価格の高騰に便乗した感があったので、この間、紙屋に会った時にボクは「原油下がったんだから、紙、安くしてよ!」って言ってやったくらいだ。が、もちろん下がらないけど。方法論としては紙を変える、というのもあったんでは? と思ってしまう。だいたい、今『footballista』が使っているマット系の用紙はインクの乗りが悪いんだか、染み込み過ぎで乾かないんだか、読んでると指にべっとりインクが着いて困る(笑)。

 今週号で面白かったのは、トピックスに出ていたフンテラールの親父さんの話。フンテラールの地元を訪れたTV局の取材に対して「隣人」のふりをして煙に巻いたらしい。後は小澤一郎さんのFuera de Fuegoというコラムだ。ここしばらく話題に上っている、スペインの八百長疑惑。これ、ホントならリーガは危機的な状況になるのでは? 特にバスクの雄、アスレティック・ビルバオはやばいかも知れない。史上初の降格なんてことが現実のものとなってしまうかも。バスク純血主義の善し悪しはともかく、ボスマン以降のヨーロッパサッカーのグローバル化の流れの中で、低迷が続いてビルバオ。それでもなんとか降格しなかったのは、実は……。なんてことにならなきゃいいけど。

 ふだんの片野道郎さんのコラムは好きだが、今週はドミニクの小窓、あまりスキャンダル興味ないンで……。もうひとつ「EL GRITO SAGRADO」とういチヅル・デ・ガルシアさんのコラムはペケルマンボーイズ出身の若き指揮官の話。この人の文も某隔週サッカー雑誌を愛読していた時代からお気に入り。「エンパの花道」は……。ボクは興味ない。たまに「ぶっ!」って笑っちゃうけど。今週は「名前の潜在力……」というコラムがなかったけれど、あれは面白くないな〜。だって現役のサッカー選手の名前と歴史上の人物の名前を比較したところで何も生み出されない。思いはただ牽強付会という言葉だけ。

 とは言っても面白いコラムや面白い文もあり、面白くないコラムや面白くない文もあるのが雑誌。そのバランスメーターの針が自分の中で面白い方に維持できている限りは読み続けるのだろう。って、人様の雑誌を云々する前に自分の……腹イタ!

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2008/03/12

レッズ勝つ!

 チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の全カードが終わった。リバプールはプレミアの試合の関係で延期されていたインテルと対戦。しばらく前の『footballista』誌上で西部さんにお願いだから負けて欲しいと書かれてしまったレッズだが、とりあえず敵地でも1-0で勝った。トータル3-0と数字だけ見ると堂々の勝ちっぷり。

 とは言え相手のファウル→退場に助けられたのも事実。第2レグはレイナのスーパーセーブが光っていたが、やはり相手に助けられた感がある。14日には次の対戦相手が決まる。できれば4チーム残ったイングランド勢同士の対戦が見たい。ナショナルダービーは近々あるので、いつもCLでは部のあるチェルシーと是非!

 ところで、インテルのマンチーニ監督が試合後に今季いっぱいの引退を発表したそうだ。セリエA3連覇(ほぼマチガイナク3連覇)で退くなんて……。チェルシーにでもいったりして(笑)

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2008/02/22

これだからリバプールファンはやめられない!

 ちょっと前の『footballista』で著名なサッカー記者でもある西部さんがレッズに対して相当に辛辣なことを書いていた。リバプールのサッカーは面白くないから、CLでインテルに敗れて消えてくれと……。おいおい、そりゃ〜ないだろ、公共の報道で、そこまでケチョンケチョンに書くかよ、という内容だった。確かに目の肥えた見る人によっては面白くないかもしれない。ならば面白くないと書けばいいだけで、消え失せろは言い過ぎだ。正直、リバプールファンの私は、あの記事を読んで激怒した。……もっとも西部さんの言うのも一理ある。というかもっともだ、と思ってしまったのも事実。現代の攻撃サッカー的な視点からはリバプールのサッカーはちっとも面白くない(笑)。

 が、私は所詮、今でも好きなポジションはディフェンスだ。あのリバプールの相手の良さを打ち消すサッカーには愛情すら覚える(笑)。キャラガーのラインの上げ下げとかは見ていて楽しい。中盤でのボールの奪い合い、というよりも潰しあいはかなり好き。しかもトップのカイトまでそれを率先してやるんだから、まともな攻撃ができないのは仕方ない。

 仮にリバプールファンではなかったとしても、チェルシーと対戦したスタンフォードブリッジのドローの1戦は面白かった。あれだけシュート数が少ないのに面白いと思えた。90分間、中盤での徹底した潰しあいを演じ続けたのだから。しかしあの試合、世間様の評価は凡戦だろう(笑)。ボクは自分なり、ああいう試合の楽しんでいる。だから西部さんがなんとおっしゃろうと関係ないんだけれどね、本当は。しっかし、西部さんが言っていることはおそらく合っているだけに腹立たしい(笑)。

 で、先日のCL第1レグだ。アンフィールドの一戦は、リバプールが2-0でインテルに先勝した。頭突き大好きなイタリア人が退場したが、おかげも合って、相当に攻撃的。それでもあの時間まで得点できないところがレッズの詰めの甘さ(笑)。でも「CLこそ俺達の戦場だ!」とばかりに最後の最後で、カイト、ジェラードと主役が決める当たりはさすがレッズなのだ。だからこのチームは最後の最後まで目が離せないし、このチームのファンもやめられないのである。

 ちなみに第2レグのサンシーロ戦、できればさっくりと0-0とかで終わって欲しいのだが……。サスペンションででられない頭突き君に、靭帯をやってしまったらしいコルドバと主力センターバックを2枚欠くインテルだが、あのチームの層の厚さはあなどれない。ふと思い出すだけでも、サムエル(まだいたっけ?)、キブ、一応ブルディソまでいれれば充分過ぎる。というか他のチームならみんな絶対レギュラーだよ。

 Mっ気たっぷりなリバプールファンの予想では、前後半90分近くを0-3の劣勢ですごし、最後の最後でジェラードの奇跡の弾丸ミドルがサンシーロの夢を打ち砕く……。トータル3-3、アウェイゴール差でレッズ勝利……。

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2007/10/24

リニューアルした『footballista』

 『footballista』が今週号からリニューアルした。半折り増えたものの、ずいぶん小さくなってしまった。今までの書店(というか取次)に媚を売らないデカイサイズ、良かったんだけどねー。テキスト両自体はボリュームアップしている感はある。しかし正直言って、読みにくくなった。わずかにQ数が下がったのだろうか?Q数表を引っ張り出してチェックしていないから分からないけれど、レイアウトの問題か?字詰めの問題か?書体の問題か?読みにくい。

 本当は今日から発売なんだけど、キオスクやメトロなどの駅の売店では火曜日の夜から売っている。今日、行きがけの駅の売店で見つからず、日本橋駅のメトロのオバチャンに聞いたら、「昨日の夜で全部出ちゃったみたい」と。小さくなったから見つからなかったのかと思ったら、売れ行き好調みたい。リニューアルして売り上げ好調とは編集長さんは鼻が高いだろうな〜。で、結局、銀座の売店で2冊残っていた内の一冊を購入。30円アップは気にならないけれど、文字の読みにくさが一番気になった。

 今週の編集長コラムは日本のサッカーの話。その前の号はリニューアル告知だった。で、さらにその一つ前の号のコラムの話なんだけれど、あれはすごかった。誤字脱字はあるかもしれないが許してください!と彼は語るのだが、誤字脱字をなくす方法としては先方(取材先)の検閲を経るとミスは減ります、と言い訳?をする。でも、検閲を経た面白くない雑誌が良いか?それとも(ちょっとの)間違いはあっても面白い雑誌が良いか?そう問い掛ける。

 面白い面白くないの時限ではなく実際には検閲を経たものが良いのか、悪いのかと言う問題。あのコラムはすごかった。どうしたって広告主付きの雑誌では広告主の「検閲」を断れないことが多い。巻頭コラムでバシッてやってしまうんだから、カッコイイ(というかうらやましい〜)。やっぱ提灯記事よりも、本音の記事の方が面白いものな〜。

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2007/09/06

勝手に『footballista』—No.41〜その2〜

 続いて『footballista』No.41の後半分。
 次いで16ページは「戦術リストランテ」という連載。毎回秀逸な戦術論を解りやすく展開されているが今回はシティの守備について。いつも攻撃シーンが多いんだけど、守備戦術も面白い。強豪相手にどう守り抜くか?なんてのは断然面白い!

 それからキブの話が1ページ、リーグアンに1ページ、ブンデスリーガ、スコティッシュプレミアリーグ、エールディビジ、中南米ネタに各1/2ページが割かれ、各国リーグと日本人プレーヤーの結果表に1ページを割く。エールディビジはフェイエノールト躍進の姿が描かれているが、それよりも面白いのは脇にある囲みコラム。昨季の得点王ヘーレンフェーンのアウベスが行方不明になってたと記事だが、今や昨季の得点王が、チームの中での立場も何もあった状況ではないらしい。昨季の34得点というような輝かしい成績はとても残せないのでは?冬には移籍かな?

 そして25ページに「リーガの醍醐味」「サウダーデの国からボア・ノイテ」というふたつのコラム。「リーガ」の方はプエルタの記事。横井伸幸さんというバルセロナ在住の方のこのコラムではプエルタ死去の原因やその背景などを描き、セビージャの町と埋葬の日の話とが描かれる。「赤と白と緑は一つに混じり合った」。電車の中で読んでいて泣きそうになった!次は欧州・中南米のサッカーネタのページ。ここでもやはり「セビージャが一つになった日 プエルタの死がもたらした奇跡」という工藤拓さんの記事が目を惹いた。彼の死がセビージャとベティスの歴史的な「敵対関係を劇的に変えた」と。またプラティニ(現UEFA会長)がCL改革案を提出しているそうで、カップ戦の勝者にもCL出場のチャンスが巡ってくるかも知れない。CLの予選でカップウィナーズカップをやるようなものか?

 次は「サッカーの影を歩く」。移籍がテーマで話はふたつ。Case1はフェイエノールトからR.マドリーに移籍したドレンテの一件を詳報。Case2はページの約3分の1のスペースだが、こんなちっちゃな記事にしとくのがもったいないくらい重要な話題。「移籍ルールを揺るがす「パンドラの箱」」と題されたこのコラムは、ウディネーゼからセビージャに今季移籍したGKデ・サンクティスの話。保護期間が過ぎれば契約期間中であっても選手側が一方的に契約を解除できるという条項がFIFAの規定に存在するそうだ。今回のケース(デ・サンクティス)で初めてそれが適用されたそうだ。これってボスマン裁決以降最大の変化になるかも知れないほど重要だ。

 と、言う訳で今週の『footballista』を勝手にご紹介。

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勝手に『footballista』—No.41〜その1〜

 「勝手に『footballista』」勝手に連載スタート!まずは今週のNo.41の前半分を紹介する。メインタイトルは[Gol Silencioso:静かなゴール]、表紙の写真はゴールを決めたロナウジーニョを静かに抱擁するアンリ。アンリの左腕の袖には黒いテープが巻かれている。これはプエルタへの喪章だろうか?

 この雑誌を面白くしている最大の要因は表2対向(表紙裏の見開き横のページ=3ページ)にある。ここの木村浩嗣編集長の「『footballista』主義」というコラムは抜群に面白い。まったく意見が反対だったり、逆に賛同できたり、勘違いしてるじゃないの?と疑ったりとこのコラムを読むたびにこちらの心は揺り動かされる。今週は「サッカーライターは金持ちになれない」だが、これは笑った。確かにそうだ。文字数×円=ギャラの仕事をやっていたら金持ちになれない。そんな各ライターへの編集長としての言い訳が垣間見えている。各ライターの善意によって雑誌ができるってのは、サッカー雑誌だけじゃないと思うが、この木村編集長は、それをはっきり宣言してしまうんだから、すごいね。この人、基本的にいい人だと思う(笑)。もっともこれだけの雑誌を毎週作ってんだからかなりキツイ編集長だとは思うけど……。ところでもうひとつ、なぜ金にならないか?ボクは、サッカー雑誌が広告媒体になってないからってのも大きいファクターだと思う。『footballista』にはかなり大手の広告が入ってるけれど、ライターが持ってこれるようなレベルの広告ではない(例えば代理店的に動いて中間マージンを得るだとか)。そう考えるとやはり「サッカーライターは金持ちになれない」んだろう。

 さて記事の紹介。特集はユーロ2008の予選各組の話題、5ページに亙り予選各組を紹介している。オランダにはファンニステルローイが帰ってきた。次いでリーガ、セリエ、プレミアの話題を2ページずつ見開きで紹介。

 リーガのメインはR.マドリーとビジャレアル、ほぼ同じ分量あるのがバルサとアスレティックの試合。セリエは「不調」のインテルがマンチーニ、イブラヒモビッチのコラムを含めてほぼ見開きの3分の2を占める。

 プレミアはファーガソンとキーンの師弟対決がメインだが、見開き下段の半分位を割いて「「昇格組=降格候補」の現実」という面白いコラムがある。中でも焦げ茶っぽいベタに白抜き文字の「昇格組の苦悩の裏で……」という山中忍さんのコラムは面白い。2部リーグ(チャンピオンシップ)の二極化がテーマだが、そんな現実が有ったのかと感心させられた。これじゃ、永遠にタイガース(ハルシティ=イングランドで2番目に好きなチーム)はプレミアに昇格できない!以下、思ったよりも長くなったんで、つづく。

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2007/09/05

勝手に『footballista』—No.00

 今年の4月以来、ボクは隔週刊の『ワールドサッカーダイジェスト』(WSD)と、週刊の『footballista』を並行して買ってきた(夏場は一時隔週刊だったが)。『footballista』を買うきっかけになったのはちょうど4月頃に出ていた号の表紙がスティーブン・ジェラードMBEの雄姿だったから(笑)。リバプールファンのボクとしてはさすがに買わずにいられなかった。それ以前はずっとWSDしか買ってなかったんだけど……。初めて手にした『footballista』はすごく面白かった。何かが新鮮だったのだ。それでもWSDを並行して買ってきた。データの量でいくとWSDの方が多いから。でも毎年同じに感じてしまうようになっていた。選手の移籍だとか、インタビューだとか。

 『footballista』は違った。ジャーナリズムがある(と思う)。もちろんネタはいっしょだけど、味付けが違う、切り口が違う。ただ人の話を聞いてくるんじゃなくて、ちゃんと編集長の意見とか、編集部の意見とか、さらには個々のライターの意見というのがしっかりと前提にあった。そのフィルターを通して語りかけ「私はこう思った」とはっきり言ってくれる。約5ヶ月、両誌を比較しながら読んでいてそう思った。先週久々にWSDを買わなかった。すみませんWSD(笑)。

 以前にも書いたけれど自分の身につまされる話になるので、あまり雑誌の評論はしたくなかった。でも『footballista』は面白いんだからもっと紹介しよう!と思ったのだ。という訳で「勝手に『footballista』」の連載を始めることにした。

 ちなみにスタッフの方々のブログ、それから『footballista』公式サイト、真っ赤な画面で「ピーッ」って鳴るからレッドカードかと思ったよ(笑)。

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